目次
●寝違えとはどの様なものか
寝違えという医学用語はなく
頸部周囲の靭帯や
筋肉の急性炎症による
痛みの総称として
とらえたほうがよい。
○寝違えとはどの様な症状か
朝目がさめた時の
首の疼痛、とくに運動時に
痛みを感じる。
○寝違えの原因・誘引原因
不自然な姿勢で寝たことが
きっかけとなって起こるが、
根本的な原因は、体の冷え。
体が冷えることにより、
首周辺の腱が固くなる。
そこへ無理な力がかかると、
腱が引き伸ばされて
痛みが生じる。
通常は頸部に痛みが生じたり
違和感を覚えた場合には、
眼がさめたり無意識のうちに
首の姿勢を変えるが、
疲労や睡眠不足あるいは
泥酔状態で眠ってしまうと、
これらの反応がなくなり、
不自然な姿勢で寝続ける
ことがある。
または、
窮屈なソファーで寝たり、
椅子に座ったまま不自然な
姿勢で寝てしまった時に
起こる。
また、ストレスによって
自律神経が乱れ、
筋肉が緊張し寝返りを
うたせづらくさせることがある。
○現代西洋医学での改善法
消炎鎮痛薬や筋弛緩薬の内服、
電気刺激やレーザー照射による
鎮痛処置、局所注射、
神経ブロックなどを行う。
また首用のカラーをつけて
頸椎を固定する。
○改善につながる食事法・栄養法
・砂糖、果物、夏野菜、
水分の多い食べ物は控える。
・生姜湯や生姜紅茶、梅醤番茶、
ゆで小豆など体を温める
飲み物を飲む。
・水、緑茶、コーヒーなど
体を冷やす飲み物を控える。
○改善につながる健康法
・痛むところに生姜の
おろし汁をすりこむ。
・芋パスターに生姜を
少し多めに入れて貼る。
・ソファーで寝たり、
机に突っ伏した状態で寝ない。
・寝返りのうちやすい
寝具にする。硬めの布団や
低めのまくら。
・寝るときは首にタオルを
巻くなどして、
首や肩を冷やさない。
・寝る前に自分の好きなこと
をしたり、良いイメージを
思い浮かべたりして
体をリラックスさせる。
○寝違えの症状が出た時の対処法
・無理に動かさず、
安静にする。
・患部をアイシングする。
寝違えに背骨からアプローチするには
緊急性の高い不調、痛み
というものは我々の施術を
受けに来る方には多く
いらっしゃると思います。
その中でも、
寝違いや首の症状に関しては
怖くて触れないというような
漠然とした不安をお持ちの方も
いらっしゃいます。
多くの施術を
体験してきた方の中には、
特にボキボキと鳴らしたり、
首をひねるという動作によって
事故があった、そこから
ひどくなってしまった
という方もお見えになる
ことがあります。
まずは、しっかりと
「ここでは、
そのようなことはしない」
ということをお伝えして
いただきたいと思います。
筋肉が伸びない状態で
急に動かしたり伸ばしたりすると
余計筋肉の損傷や断裂を
引き起こしてしまいます。
寝違えの改善ステップ
動かすというよりも、
先に支えを作る。
そこから、動かしていく
というようなステップを
踏んでいただきたいと思います。
支えを作る→動かす
という2ステップです。
寝違えで首を動かせないのはなぜ?
むち打ちや寝違いの場合は、
動かしていなくても首が痛い
という状態の方が多いです。
このような状態は
身体を支えられないような
筋肉の収縮状態にある
ということです。
これを
いきなり動かそうとしても
首を動かす筋肉以前に
身体を支える筋肉が
引っ張られている状態なので、
全然首を動かすことが
できません。
また、首を動かす筋肉に
どれだけアプローチをしても
良い結果には繋がりにくいです。
寝違え改善へのアプローチ方法
まずは、
仙骨部分から整えていくのが
正しい手順になります。
具体的には尾骨の周辺、
骨盤底筋のあたりを
緩めていき、
そこから少しずつ首を
動かしていきます。
その時に骨盤底筋を
緩めながら、首を動かすと、
首が楽になってきます。
その可動範囲を確保した
状態から首の動きを
1個1個取っていくことが
必要になります。
おわりに
大事なのは、
首を支えている筋肉、
身体を支えている筋肉から
アプローチをして、
そこから首を動かす筋肉に
アプローチをしていく
ということです。
是非、この要点を外さずに
治療に専念していただきたいと
思います。