●膝関節痛とはどの様なものか
膝の痛みを訴える
患者さんのうち、
大部分を変形性膝関節症が
占める。
患者さんの多くは
中高年の女性。
○膝関節痛の関連症状
腰痛
○膝関節痛とはどの様な症状か
膝を動かした時、
体重をかけた時、
夜寝ている時など
さまざまな状況で
膝の痛みが起きる。
それから、足をひきずったり、
足が上がらない、伸びない、
ガクッとする、正座が
できない、水がたまる
などの症状が起こる。
○膝関節痛の原因・誘引原因
外からの過度の力が繰り返し
加わったり、捻挫や打撲を
することで関節軟骨の表面が
破壊されていく。
こうして軟骨の機能が
低下すると、荷重は特定の
部位に集中してかかるよう
になる。
やがて軟骨が完全にすり減ると、
軟骨下骨が露出してくる。
これが膝関節に起こる
変化の始まり。
女性に多い理由として、
筋力が男性に比べ弱いことや、
O脚気味の人が多いこと
肥満などが挙げられる。
膝関節の内部構造には
障害がなく、膝関節周囲に
起こる疾患として、
滑液包、腱、靭帯などに生じる
過労性の炎症や、膝付近の
筋肉の外傷、疲労、肉離れ
などがある。
股関節など別の場所の痛みを
膝痛と感じたり、坐骨神経痛が
原因の場合も。
○現代西洋医学での改善法
治療で大きなウエイトを
占めるのは運動療法。
後は、電気や温熱療法、
薬物療法、装具装着などの
保存的治療が行われる。
手術は、人工関節置換術、
関節鏡手術などある。
○改善につながる食事法・栄養法
・高タンパクで低カロリーな
食事に切り替える。
肉類なら鶏肉を、糖類なら
穀物を中心にして脂っこい
食事は出来るだけ避ける。
・食物繊維やミネラルを多く
含んだ食物は積極的に食べる。
・コラーゲン、グルコサミン、
コンドロイチンは、関節を
作る大切な成分なので積極的
に摂る。
鶏肉の皮や魚類のゼラチン質
(カレイ、ヒラメに多い)に
含まれる。
・高カロリーで栄養価の低い
インスタント食品や、糖分や
油分が多い洋菓子類は控える。
○改善につながる健康法
・始めは買い物や散歩など痛み
のない範囲で歩いてみる。
痛みがあるときは休む。
30分ほど平地を早歩き
できれば理想的。
・筋肉トレーニングで筋肉を
活性化して命令どおり
使えるようにする。
肘かけいすに腰かけて
膝を伸ばす。
このとき大腿四頭筋を
意識する。
慣れてきたら足首に重しを
つけてやってみる。
・ストレッチで膝関節の
稼働域を広げ柔軟性を養う。
湯船の中で膝を曲げて痛みが
出そうになったらストップ。
その状態で30~60秒停止。
・入浴をしたり、蒸しタオル
カイロなどで患部を温める。
低温やけどをする恐れが
あるため、直接肌につけるのは
避けたり、就寝時の使用は
しない。
・急性期は安静にし、慢性期に
入ったら痛みの度合いに
合わせて活動量を徐々に
高めていく。
◎膝関節痛関連臓器
脾臓、胃
膝関節痛に背骨からアプローチする
正座が出来るようになったと涙を流す方続出の秘密とは?
膝の痛みは種類によって
違うのですが、
今回は階段を上るときの痛み
についてお話をしていきたい
と思います。
基本的に膝の関節が痛い
というものは総じて言えば
膝の関節の可動域の制限による
不具合が主な原因です。
関節というものは、面という
ものがあって通常2個の骨が
動き合っています。
それらを固めているのが
人体や腱、筋肉というもので、
膝の周りの関節を形成
しています。
それらの人体が切れていたり
すると当然痛みが出ていて
然るべきだと思うのですが、
主な膝の痛みの原因は
骨折と人体の損傷以外で言えば
ほぼ全て筋肉からの問題に
なっています。
階段を上る時に使う筋肉は?
主に階段を上る時に
関わってくるのが
大腿四頭筋です。
大腿四頭筋が短縮することに
よって膝の関節の可動制限が
起きます。
ギューっと絞られるので、
膝の関節がスムーズに
動かなくなります。
これが起きると関節面で
摩擦が起きます。
摩擦が起きて、
これを軽減させるために
水が溜まったり、
血行不全になったり、
発痛物質が溜まったり
することに繋がります。
なので、そもそも筋肉が
短縮している状態が可動を
制限しているということです。
逆に言えば、その筋肉が緩んだ
状態に戻れば今の膝の痛みは
消失するということです。
膝の痛み(階段の上り)と背骨の関係
そこで関わってくるのが、
腰椎の2番と3番です。
階段を上る動作や正座をする
動作の時に大腿四頭筋は
特にギューっと動きの制限が
発動することになります。
動的動作で実際に動かしてもらい
そこで制限があるのを確認し、
そこを見つけたら背骨に触り、
背骨の2番と3番どちらかに
触れてみてください。
膝の痛み改善の背骨調整ポイント(階段の上り編)
正座、しゃがむ、階段を上る。
まずは、この3つの動作を
してもらってください。
階段を上る場合は、
ステップ等を使ってもらい、
実際に階段を上る時と
同じ動作をしていただいて
ください。
痛みが右側か左側かの
膝によって背骨の右側か左側か
を確定します。
その膝と関わっている
2番と3番の右サイドあるいは
左サイドに指を当ててみて、
今の膝の痛みが消失するか
どうかを見極めます。
2番の場合が多くみられます。
そこで出てきたポイントの
背骨周りの筋肉やリンパの
流れなどの部分を緩めることで
膝の痛みそのものが消失して
いくことにつながっていきます。
是非、膝の痛みと大腿四頭筋の
関係性を理解してください。
階段を下る際、目先を変えると膝の痛みは変わります
続きまして、膝の痛み、
特に階段の下りで痛みがある
場合についてお話します。
まず、膝の痛み、
これは階段を下る時に膝が
伸びて痛みを感じてしまう
という状態です。
これは、大腿四頭筋の場合も
あればハムストリングス筋が
関連しているときもあります。
大腿四頭筋については上記で
お伝えしていますので、
今回はハムストリングス筋、
あるいは、膝窩筋の作用等
について解説をしていきます。
階段の下りに発生する膝の痛みと筋肉の関係
階段の下りの際は、
本来、膝を曲げる時に
腿の後ろ側の筋肉が
収縮します。
そこで使われる筋肉が
大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋
という3種類を総称して
ハムストリングス筋と言います。
これらは太腿の坐骨結節の所から
膝の所につながっていて、
膝を曲げる時に収縮する機能を
有しています。
収縮する時伸びる時に長さが
足りない場合に膝が伸びない
ということが起きます。
大腿四頭筋は頑張って
膝を曲げるようにします。
その時に膝頭が痛かったり、
膝裏が痛かったり、
腿に痛みが出たりということが
出てきます。
これも関節の可動の制限が
起きていることによって
出てしまいます。
ハムストリングス筋の
3つの筋肉群、
大腿二頭筋、半腱様筋、半膜様筋
がまず伸びない、短縮している
ことで痛みが出てきます。
膝の痛み(階段の下り)と背骨の関係
背骨のポイントで言うと、
仙椎の3番、腰椎の4番が
関係してきます。
仙椎、お尻の辺りの突起の
部分になりますが、
底の部分の3番と腰椎の4番が
関わりますのでチェックしてみて
ください。
ここにアプローチしても
なお痛みが取れない場合は、
腰椎の上部に影響している
可能性があります。
それについては、また改めて
ご説明したいと思います。
膝の痛み改善の背骨調整ポイント(階段の下り編)
腰椎の4番と仙椎の3番、
それが臀部周り、坐骨結節の
周りの筋肉の収縮を促すことが
できます。
坐骨神経に関わってくるのも
仙椎の3番になります。
そこのポイントを押さえて、
階段のステップを下りる動作を
していただいたり、
お尻を臀部を使い曲げたり、
座った状態で少し膝を曲げた
状態から伸ばしてもらう、
この時に膝裏などが痛いと
感じる場合にポイントの部分を
押さえて動かしてもらうと
痛みが消失するポイントが
出てきます。