ぎっくり腰!動けない患者さんに来院してもらうには

目次

ギックリメカニズム

はじめてギックリ腰になった方は「!!!」「???」といった感じではないでしょうか

いきなりの激痛から、指先を動かす事すら困難になる。。。

 

重たいものを運んだのが原因?いきなり運動をしたのが原因?くしゃみをしただで?

何か腰に負担をかけたわけでもないのに、起きてしまうことのあるギックリ腰。

「一体いつまで続くんだろう」「このまま天井を見て一生過ごすのでは」と不安にもなります。

 

なぜ、ギックリ腰を起きてしまうのか

 

その原因は様々ですが日常生活や反復する動作の中で蓄積してきた疲労にあります。

疲労により筋肉が硬くなり、その結果筋肉が身体や腰を支える行為に耐えられなくなって

ギックリ腰を引き起こしてしますのです。

 

疲労の蓄積はどこから?

反復性ストレス障害という言葉があります。

繰り返しの動作こそ、ギックリ腰の原因になりやすい

 

デスクワーク

立ち仕事が続く
バスやトラックの運転

タクシードライバー
スポーツ選手など

 

 

上記の仕事に限らず、身体を支え続ける姿勢や同じ動作を繰り返すことが最も危険です。

 

背骨や腰回り、股関節、お尻の筋肉が固くなり、血流も悪くなり、疲労物質を貯めこんだ筋肉は

ますます固まっていきます。

固まった筋肉とは伸張性を失った状態で、少しの動きでもぎっくり腰を起こしやすい状態になっているのです。

 

なぜ 腰痛の原因が分からないのか?

現代の習慣が大きな落とし穴

スマートフォンの普及、パソコンでの仕事が激増、ゲーム等

前かがみの姿勢をとることが多くなってきました。

 

前かがみの姿勢では頭を支えるために背中の筋肉が常に酷使され、

結果として腰にも大きなストレスをかける事になります。

 

たかが数時間の事でも毎日の積み重ねにより相当な負担が腰に掛かってきてしまうのです。

 

 

整形外科でレントゲンやMRIを撮っても異常ない事は少なくありません、

原因もわからずお医者さんからは「安静にしもらって、様子を見ましょう」と言われ

痛み止めの薬を処方されるだけ・・・

 

 

一体何が原因なの!

 

 

レントゲンやMRIでは異常がないのに痛みが起きる理由とは?

我々日本人は生涯で8割以上の方が腰痛を経験するといわるほど、

農耕民族であった宿命か、腰痛で苦しんでいる方が多い国とも言えます。

 

しかしながら、アメリカなどでも8~9割の方が腰痛で苦しんでいるとも言われております。

 

事実腰痛の8割は原因不明と言われております。

 

 

レントゲンやMRIでは、

骨の異常は確認できても筋肉や神経の状態までは確認することが出来ません。

 

これが腰痛の原因が分からない理由です。

 

 

腰痛と関りが最も深い筋肉(筋膜)と背骨!

ほとんどの腰痛の原因は筋肉の疲労からくる、

筋肉の硬直とそれに伴う、背骨の捻じれにあります。

筋肉に疲労物質がたまると筋肉は固くなり、筋肉内の神経を圧迫します。

血管も収取し血液循環も悪くなります

身体を動かした時に伸張性のない筋肉は付着している背骨の椎体を引っ張り、

椎体に捻じれを生じさせます。

 

すると、本来背骨から供給されるはずの血液が阻害され、

神経伝達もうまくいかず、硬く凝り固まったままの筋肉は

疲労物質を排出することが出来ず、

24時間365日この状態で頑張るしかなくなります。

骨には異常なし、お医者さんも原因をはっきり言えない

腰痛はあなたの生活習慣にあるかもしれません。

 

腰痛のほとんどの原因は「筋肉が硬くなること」だとお話しました。

しかし、腰痛を改善する為に大切なことは、

「なぜあなたの腰周りの筋肉は硬くなってしまったか?」を知ることです。

その原因を知り、改善することが出来れば腰痛の改善は改善して再発も少なくなります

あなたの腰の筋肉を硬直させてしまう一番の原因は普段の生活習慣にあります。

日々の生活習慣の様々な要因が少しずつあなたの腰の筋肉を硬くしていくのです。

 

 

足の筋膜痛の関係性

筋肉と言うのは、それ自体はバラバラの線維が束になったようなものですが、これらも膜で束ねられた筋膜が更に広い筋膜によって連結し合って筋膜ラインという筋肉の流れを形成しています。

筋膜ラインは、足のつま先から背中を通り頭の上までつながって身体全身を結束しています。

 

筋膜は第二の骨格と言われるほど、骨格全体を支えるのに重要な役割をはたしているのです。

例えば同じ姿勢でずっと立って足の筋肉が硬くなります。筋膜は図でもわかるように、背中などラインで繋がっています。

足の筋肉が硬くなると、その筋肉を包んでいる筋膜も硬くなってしまい、繋がっている腰と足の筋膜が引っ張り合いをます

 

そのせいで、腰の筋肉がどんどん硬くなってしまうのです

この筋膜が、身体の使い方の偏りなどによって捻じれ、収縮することで背骨のズレにもつながってきます。

 

筋膜の収縮は、骨格をもずらし腰痛の原因になるのです。

 

出典http://www.anatomytrains.jp/

 

腰の痛みはどこで治療すればいいの?

この腰の痛み、整形外科に行けばいいのか、整体院に行けばいいのかわからない

脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、すべり症、坐骨神経痛、様々な病名があります

 

何らかしら、神経の圧迫がある場合はどんな姿勢でも痛いはずです。

しかし、椎間板ヘルニアと診断された多くの患者さんは、

身体を動かすと痛みを訴えるかた、例えば後屈前屈すると腰に痛みがでる、

歩き始めが痛いなど動作によって痛みの変化が見られます。

なぜでしょうか

 

「骨や椎間板が変形している」ことは腰痛の原因ではない

ある研究チームが腰痛のない健康な人41名を対象に、

腰部をMRIで繰り返し撮影する研究を行ないました。

結果は、腰痛のない健康な人の約75%の椎間板にヘルニアがあることが認められています

 

という事は、ヘルニアだから腰が痛いというのは間違いということなります。

先にあげた病名の症状は骨が原因であるといわれる腰痛ですが、

必ずしもそうではないという事です。

 

貴方の身体の癖に気づいてください

たちは気づかないうちに、仕事やスポーツ、趣味などで同じような動作を続け

一定の筋肉を酷使していることに気付いてますか。

同じ動作や姿勢は、筋肉の疲労を増加させ、血流を悪くします。

 

すると血流が不足した筋肉は疲労物資を排出することも出来ず、冷えて方またって行きます。

固くなった筋肉は身体の歪みを作り、痛みの原因となります。

腰痛を知るためにはなぜ腰周りの筋肉は硬くなってしまったか?」を知ることです

 

その原因を知り、改善することが出来れば腰痛の再発も少なくなります。

 

 

筋肉が硬くなる原因は

動作による要因

あなたの腰の筋肉を硬直させてしまう一番の原因は普段の生活習慣にあります

 

 

立ち仕事など足の筋肉が疲労しやすい

「足と腰が関係あるのか?」と思うかも知れませんが腰の筋肉と足の筋肉はとても密接な関わりを持っています。

 

 

 同じ姿勢や体勢のままあまり動かない

デスクワーカーに腰痛が多い理由はほとんど同じ姿勢でイスに長時間座るためです。

同じ姿勢を維持することは背骨や腰の骨の周りの筋肉がどんどん固まっていきます。

 

 

普段行っていない動きをした、急に力を入れるような動きをした

重いものを「よいしょ」と持ち上げた時

つまづきそうになって踏ん張った時

ベットから起き上がる際に急に起き上がった時

くしゃみをした時 など

何気ない動きですが、背中の筋肉に少しずつ疲労が溜まっていきます

日々、溜め込んだ筋肉疲労が、あるとき許容量を超えてしまい、腰痛として発症しまうことがあります。

 

 

スポーツ・日常生活での同じ動作の繰り替えし

野球 テニス ゴルフ など

これらは、同じ動作を繰り返すような動きがあるものです。

特にテニスやゴルフなどは、体を回旋(ねじる動き)の連続なので腰の筋肉には負担がかかりやすいです

スーパーのレジもスポーツに比べると激しい動きではありませんが何時間も右の商品を左に置くよう

ねじり運動を続けていると腰の筋肉は疲労していきます。

 

 

日々、前かがみで過ごすことが多い

現代社会では、前かがみで作業をすることが多いです。

特に妊婦さんや農家の方は特に前かがみでの生活が多くなります。今まで腰痛になったことがない人でも

妊娠してからお腹の赤ちゃんの重みで前かがみでの生活になってしまい。腰痛になってしまう方も少なくありません。

同じ方向にしか体を使っていないと体は固まっていきます。前かがみの生活が多いのであれば

たまに背中をそって逆の方向に伸ばしておくことが大切です

 

 

普段のクセ

毎日右肩にバックをかけている

長財布を後ろのポケットに入れている

このような些細な自分のクセも腰痛に繋がります。

興味深い実験結果があります。長財布を毎日、右のポケットに入れて生活している人は無意識のうち

財布を守ろうとして「右の腰をいつも警戒して力を入れているため右側だけが腰痛になる」というデータがあります。

もし、片側だけ痛みを感じる場合は自分のクセを見つめなおすことが大切です。

 

 

 暴飲暴食

食事と腰痛は一見関係なさそうですが非常に関係あります。

食べ物を食べたあと私達は胃の中のものを「消化」します。

その「消化」は非常に大きなエネルギーを使うことをご存知でしょうか?

 

例えば、結婚式で出てくるようなフルコースのディナーを食べた時の体はフルマラソンを走った後と同じくらいのエネルギーを使います

それほど、「消化」は体に負担がかかるのです。

 

毎日、お腹いっぱい食べていれば、知らないうちに体は疲労が溜まっていきその疲労が腰に痛みとして表れることがあります。

 

普段の食事は腹4〜6分目ぐらいにしておくのがベストです

 

 

 睡眠不足

睡眠不足も非常に大きな腰痛の要因になります。睡眠不足の状態では全身の筋肉への血液循環が悪くなり

酸素の供給が十分に行われないと、筋肉内に疲労物質がたまり、筋肉が本来持っている弾力性が失われ筋肉が固まっていくためです。

 

これら日常の何気ない生活習慣があなたの腰を固めてギックリ腰へ導いているのです。

 

からでも改善できる生活習慣が1つでも改善し、柔軟性のある筋肉に戻していきましょう。

 

しかしながら、気を付けていたのにギックリ腰になってしまった方へ、

改善のためのケアの方法を後程お伝えします。

 

いかにリラックスできるかが

 精神的要因

多くの方が精神的なものと腰痛がどうして関係あるのとお思いになると思います。

みが出ている時は、痛みの部位にばかり意識が行きがちです。

しかしながら、心と身体は親密につながっているのです。

ストレスがかかると身体は緊張状態に陥ります。

 

その状態が繰り返し起こったり長い時間続くことで筋肉は硬直し、コリや張りが慢性化していきます。

 

仕事でプレッシャーをかけられたり、

うまく事が運ばずイライラしたり

愛する人との別れ、悲しみ

友人、恋人と喧嘩をした時の怒りなど

身体の細部にまで緊張の伝達はいきわたり、歯を食いしばり我慢してしまう。

 

背骨周辺の筋肉が固まってしまうと背骨の動きが悪くなり、その周辺の腰の筋肉にも影響を与えます。

 

精神的に大きなダメージを受けると筋肉を強く固めてしまい、それが毎日、蓄積して痛みになるのです。

 

これこそが、腰痛の1つの原因だといってもいいでしょう。

私たちの身体は知らないうちに、ダメージを受け続けているのかもしれません。

 

まずはストレスフリーの生活や気持ちを持つことが腰痛改善の近道になるかもしれません。

 

ギックリ腰の改善を早めるためには

 痛みの改善 手順編

◆激痛で腰が痛い、1ミリも動けない状態の時は一番楽な姿勢を取ってください

楽な状態で痛みが治まるまで10~30分位じっとします

 

◆首にホットタオルや湯たんぽを当て温めると早く動けるようになります

 

 

◆痛みが少し楽になったら、ゆっくり動かせるとこから少しずつ動かします(8.3参照)

 ぎっくり腰対策 ~うつ伏せから仰向けに~

◆痛みが少し楽になったら、うつ伏せから横向きの姿勢に移行します

 

ゆっくり片足ずつベットから足を下ろします(10分位掛けて)

 

 

◆片足が床についたら、反対の腕(右)で上半身を支えます

 

 

◆反対の足もゆっくりベットから下ろし、両足が付いたら、上体をゆっくり起こしてみてください

 

ぎっくり腰対策 ~足首を動かす~

腰の痛みがある方はすぐに動かすことが出来ないため

腰を動かしていく前にある場所の筋肉を柔らかくしていきます

 

ある場所とは・・・「足」です

 

 

◆足首の曲げ伸ばしをゆっくり繰り返します(1回/1分かけて20回位)

 

◆次に左右にも傾けてみます(1回/1分かけて20回位)

 

 

 ぎっくり腰対策 膝を動かす

 

   

◆ゆっくり片足ずつ膝をたてます


◆楽な方の膝を曲げた状態で安静にします(10~30分位)

 

 

 ~膝を少しずつ動かす~

◆慣れてきたら両膝をたて安静にします(10~30分位)

 

◆少しずつ痛みが引いてきたら左右に膝を傾けます

 

◆ゆっくりと倒す角度を大きくしていきます

 

 

 仰向けから横向きに~

  

◆両膝を立て起き上がる方と反対の腕を身体の前へ

 

◆膝をゆっくり倒し状態を横に向けます

 

腕で上体を固定しゆっくり起き上がる

 

~横向き寝での腰痛改善法

◆横向きで楽な姿勢を取ります

 

◆ゆっくり頭と膝を抱え込む様に身体を丸めます(胎児のポーズ)

 

◆痛みが引くまで安静にして深呼吸を繰り返します(10~30分位)

 

 ~横向きから上体を起こす

◆下になっている肘をつき上半身を固定します

 

ゆっくり状態を起こしベットに腰掛けてください

 

 ~激痛が治まってきたら〈上級編

うつ伏せからゆっくり四つん這いになります

お腹をグッと上に引き上げて、背中を丸めてください

 

 

②四つん這いのまま背中をそらせる

背中をガクンと下に落として、背中をそらせる(この状態で1分間キープ)
肩甲骨の間を下に落として骨盤を前傾させるイメージ

①に戻って10回位繰り返します

 

 

 

四つん這いのまま左右から自分のお尻を覗き込む(10秒位)

徐々に角度を大きくしながら繰り返します(10回位)

 

   

正座の状態からお辞儀をして背中を伸ばす(1~5分位)    

 

 

◆膝を伸ばし上半身を腕で支える

 

膝を伸ばしたまま上体をそらし、顎を上げる

 (1~5分位)

 

動けるようになったら専門家に相談に行きましょう

 

 

 

最後に・・

不調や痛みは身体からのサインです

貴方の身体の声をきいてみてください

 

ガチガチに緊張した筋肉や内臓をほぐし、背骨をゆるめ、身体をあるべき姿勢に戻してあげてください

 

ゆっくりと呼吸をして、からだが求める酸素をたっぷり取り入れて緊張から解き放たれて下さい

 

 

も身体も健やかな日々を送りましょう

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