目次
●拒食症とはどの様なものか
国際的に使われる診断基準は
「体重が標準体重の85%以下
になっていること」
若い女性に圧倒的に多く、
発症の平均年齢は18歳前後。
○拒食症の関連症状
無月経、低血圧、徐脈、
むくみ、腹部膨満、
低カリウム血症、低血糖、
肝機能障害、虫歯
○拒食症とはどの様な症状か
ガリガリに痩せているにも
かかわらず、患者さん本人は
「太っている」と信じている。
また、痩せることが
快感になっている。
太ることを恐れるあまり、
徹底的に食べ物にこだわったり
人前では食事をとらず
深夜に一人で食べたりといった
食行動の障害が見られる。
下剤や利尿剤を乱用したり、
食べる時間や嘔吐について
回数や時間を厳密に守る
というような儀式的な行動を
することもある。
自殺企図や性的逸脱、
アルコール薬物依存なども
見られる。
自分が病気であるという
意識がなく、日常生活も
活動的であるため、
治療開始が遅れがちに
なりやすい。
○拒食症の原因・誘引原因
近年の痩せることが美徳となり、
太っている人は自己管理が
なされていないと見なされる
社会的状況が大きく
影響している。
○現代西洋医学での改善法
精神面と身体面の両方に対して
バランスのとれた治療をする。
・身体に問題がある場合、
栄養を補給して体力を
つけさせる。
経口栄養食品・点滴・
経管栄養など。
・体重が回復したら精神療法を
開始する。
認知療法・行動療法・
カウンセリングなど。
○改善につながる食事法・栄養法
・いつも食べる特定の食べ物の
なかに、少しずつ違う
食べ物を混ぜていく。
例)ひじきしか食べないのなら、
油揚げやにんじんを入れたり、
油で炒めるなど。
多くの患者さんは油を
嫌う傾向があるため、
食べてもいいという食品に
混ぜることで抵抗感を
薄くしていく。
・梅しょう番茶を飲んで、
正常な食欲を取り戻す。
・拒食症は陰性の状態なので、
陽性の食べ物をとりバランス
をとる。
にんじん・かぼちゃ・ごぼう
れんこん・チーズ
・チョコレート・コーヒーなどの
刺激性の甘味は神経系を
刺激するため控える。
・玄米・菜食の単純な献立に
して、よく噛んで食べる。
○改善につながる健康法
・興味の持てそうなことや
生きがいを探したり、
友達を作って気分転換に
努める。
・周りの人に自分の症状を
話して助けてもらう。
・人生の目的や人の愛情、
思いやりといった陽性の
ファクターを取り入れる
ことが非常に重要。
<家族や周囲の対応>
・激励は患者さんにとって
大きな負担となるので、
励ましたり焦ったりしない。
・食にしろ生活態度にしろ
強制はしない。
・何事も受け入れてあげる
ことが大切だが、
行き過ぎた要求や行為には
責めたり叱ったりせず、
自分のしたことが反社会的で
あったことをゆるやかに
理解させる。
◎拒食症関連臓器
胃、心、肺
拒食症に背骨からアプローチするには
※「食事でストレス発散、過食症を改善するには。。。」参照