目次
●生理不順とはどの様なものか
生理は個人差が大きく、
「○○なら正常」
「××なら異常」
といった線引きはできない。
医学的に正常とされる
生理の条件はあるが、
正常の範囲内でも前に比べ
痛みが激しくなったなど
変わったことがあれば、
何か病気があることも
考えられる。
○生理不順とはどの様な症状か
・稀発月経
月経から次の月経の
周期が長い。
通常は28日前後だが、
39日以上あくものを
稀発月経という。
・頻発月経
次の生理までの間が
24日以内のもの。
排卵のあるものと、
無排卵のものがある。
○生理不順の原因・誘引原因
・稀発月経
強い驚きや不安など
マイナスな感情により、
視床下部からのホルモンを
出す指令が遅れ
生理から排卵までの日数が
長くなる。
・頻発月経
何かの原因で黄体の
寿命が短くなり、
黄体ホルモンもそれに合わせ
分泌されなくなる。
生理は黄体ホルモンが
出なくなるのがきっかけで
始まるため、その分生理も
早くくる。
また、排卵がないために
頻発月経になることもある。
○現代西洋医学での改善法
ホルモン治療、排卵誘発剤、
カウンセリングなどの
心理的アプローチ。
○改善につながる食事法・栄養法
・お菓子、コーヒー、
果物を控える。
・良質の自然の味噌は
体を温める。
・どうしても甘いものが
食べたくなったら、
ゆで小豆にはちみつを
入れたものや、黒豆も
黒砂糖煮少々を食べる。
・ローズティーを飲む。
ローズには生理の周期を
規則的にする作用がある。
○改善につながる健康法
・禁煙する。
・大根干葉の腰湯。
・生姜の湿布を腰やお腹
に貼る。
・体を伸ばす猫の背伸び
スタイルのストレッチをして、
血液の循環を良くする。
◎生理不順関連臓器
子宮、肝臓
生理不順に背骨からアプローチするには
本日は生理不順について
お話していきます。
生理の周期が安定しないという
女性の悩みに応えるためには
どうしたら良いかということを
一緒に考えていきたい
と思います。
生理(月経)の仕組み
生理不順というのは
生理の周期の乱れ
ということですが、
通常、
脳の下垂体から出てくる
ホルモンの刺激に対して、
受信側の卵巣で生理を促し、
排卵して、卵子が大きくなって
子宮の方までやってきて、
子宮内膜が剥がれて
月経していくというサイクルに
なっています。
なぜ生理不順になるのか?
ここで、卵巣自体の感度が
鈍くなっていることが
あります。
卵巣で脳からのホルモン物質
の分泌が起きているのか、
起きていないのかが
キャッチできないと
そもそも生理周期が
一定に保たれなくなります。
冷えと生理不順の関係
極端に言えば、
手が冷えてかじかんでいる
時というのは、
感覚が鈍くなり、
物を掴んだり、握力を感じたり
触っているのか触っていない
のか分からないということが
起きます。
感覚器というのは収縮したり、
血管が縮んだり、あるいは、
触知する感覚機能が
冷えることで低下してきます。
卵巣自体が冷えている
状態になると
通常のホルモン物質を
正常に感知することが
できなくなります。
卵巣に十分に血流が届いて、
温まっている状態、
感度もしっかり保たれている
状態になれば、
脳内からのホルモン物質を
しっかり感知することが
できるわけです。
脳からのホルモン物質の分泌と生理不順
脳としては、最初に
ホルモン物質を分泌しても
「あれ、感知してこないな」
という状態になると
ホルモン量を少しだけ増やして
ちゃんと感知するように
促していきます。
その時に一定の日数の誤差が
出てきます。
それが生理不順です。
反応が悪いので、
ホルモン量が増える、
遅れて生理がやってくる
という流れを断ち切るために、
生理不順への背骨アプローチポイント
卵巣にしっかり血流が
行き届いている状態をつくり
卵巣がギュッと収縮している
状態から解放される
必要があります。
そのために仙骨の5番の
ねじれを正していくことが
非常に重要になります。
尾骨に近い部分になりますが、
骨盤底筋と共に
しっかりと緩めていく、
あるいは仙骨5番周辺の
筋肉などを緩めていくと
変わっていきます。
生理不順改善のために
温める方法としては
カイロを貼るならば、
骨盤のあたりというよりも
お尻の坐骨に近いあたりを
温めるほうが重要になります。
こういった方法も使いながら、
しっかりと緩めていく施術を
行っていただきたいと思います。